​株式会社Goldratt Japanとの制約理論(TOC)を用いた共同研究について

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​株式会社Goldratt Japanとの制約理論(TOC)を用いた共同研究:
経営科学に基づいて、病院の経営危機に対する打ち手を開発する

京都大学成長戦略本部 Beyond 2050社会的共通資本研究部門の渡邉文隆(特定准教授)・占部まり(連携研究員・医師)と、株式会社Goldratt Japan(代表取締役:岸良裕司)は、「制約理論(Theory of Constraints, TOC)を用いた組織経営における実装科学に向けた共同研究」を開始しました。研究期間は令和8年3月31日までです。

制約理論(TOC)は、組織の成果を最大化するために「ボトルネック」に焦点を当てる経営理論として、製造業のみならず医療、教育、行政など幅広い分野に応用されています。一方で、TOCの知識を理解していても、実際の現場でそれを成果につなげる「実装(implementation)」には大きな壁があることが知られています。本研究では、この「knowing–doing gap(知っていることとできることのギャップ)」をどのように乗り越えるかを探究します。

具体的なケースとして、厳しい経営環境に置かれている日本の大規模病院において、寄付募集の科学的研究と、TOCによるマネジメント改善を組み合わせ、持続可能な病院運営への移行を支援します。病院を対象とするのは、

・病院は医学教育を受けた医師によって経営されており、科学的な理論に対するハードルが低いと思われること

・国外では、寄付が病院の補助的収入として活用されており(Erwin & Landry, 2015)、日本においてもコロナ禍を節目に病院での寄付受け入れが増加してきたこと

・国外では、TOCによる病院経営の改善事例が多数報告されていること(Bacelar-Silva et al., 2022)

・社会課題として、医療の持続可能性確保が喫緊の課題であること

といった点が理由です。

本研究では国外の病院経営改善事例に関する調査を行うとともに、日本の病院(1~2事例)に参加いただき、まずは寄付募集の体制を構築して補助財源としての寄付のフローを生み出し、それを活用してTOCに基づく病院経営の改善に取り組みます。

本研究の成果は、民間企業のみならず、大学などの社会的共通資本を担う組織にも応用可能な「実装科学」としての知見の創出につながることが期待されます。

本研究への参加に関心をお持ちの病院経営陣の方は、お気軽にお問い合わせください。

scc-center(at)mail2.adm.kyoto-u.ac.jp

共同研究チーム:

京都大学 Beyond 2050社会的共通資本研究部門 特定准教授 渡邉文隆
同 連携研究員・医師 占部まり

株式会社Goldratt Japan 代表取締役 岸良裕司
同 パートナー 西誠
同 ジェネラルマネージャー 福井信二
同 プロジェクトディレクター ​宇賀阿弥

参考文献:

Bacelar-Silva, G. M., Cox III, J. F., & Rodrigues, P. P. (2022). Outcomes of managing healthcare services using the Theory of Constraints: A systematic review. Health Systems, 11(1), 1–16. https://doi.org/10.1080/20476965.2020.1813056

Erwin, C. O., & Landry, A. Y. (2015). Organizational characteristics associated with fundraising performance of nonprofit hospitals. Journal of Healthcare Management, 60(2), 96–112.

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