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「第1回Beyond 2050 Pre-アゴラ~プライバシーの未来」報告

 Beyond 2050構想室では、2050年を当事者として生きるであろう学生とともに「ありたい未来」について、思考を深めるワークショップ「Beyond 2050アゴラ」本格実施に向けての試行「Pre-アゴラ」を開催しています。
このたび、コミュニティスペースBoCSを運営する本学学生団体との共同企画として次の通り実施しました。
第2回の企画が進行中です。どうぞお楽しみに!

内容

「街中の監視カメラ、スマホの位置情報、〇▽Payで払えばその履歴、これらのビッグデータは、広告をはじめ多様な形で第三者に利用されています。診療データやDNA配列にビジネスチャンスを求めるうごきも活発です。あなたのプライバシーはどこまで保たれているのでしょうか?プライバシーの未来はどうなるのか、どうあってほしいのか、ともに考えてみませんか?」と、BoCS代表の小野寺さん(経済学部3回生)の起案に基づきテーマを設定しました。

【1日目 ハテナソン*体験】 2024年4月22日(月)18:30-19:30
 BoCSの2階と3階を使って、12名が、当室の新メンバー王戈(おうか)研究員指導のもと問いを立てるワークショップを体験しました。ハテナソンとは、はてなとマラソンを合わせた造語で、マラソンのように質問を沢山作ることで、わたしたちが何についてどのように考えたいかを見出すワークです。解決法を見出すアイディアソンとそれを実装するハッカソンの前段階に位置付けられています。 
【2日目 中尾先生(工学)との対話】 2024年5月01日(水)18:30-20:00
 工学研究科の中尾聡史先生から「情報が生むメリット」について話題提供がありました。正確な交通行動データを集めることで精度の高い交通状況の把握や予測を行えるがどこまで正確性が必要なのか、また、ビジョン・目的に基づいて必要なデータは何か考えるのが本来研究のあるべき姿ではないか、といったお話を受けて、活発な討議が展開しました。会期後も先生を囲んで、〇〇学部アルアルや研究室の現況など専門を越えて交流が深まりました。
【3日目 音無先生(法学)との対話】 2024年5月08日(水)18:30-20:00
 法学研究科の音無知展先生から「プライバシー権の保障根拠と保障内容」と題して、個人情報の適切な取り扱いについて話題提供がありました。個人情報の利用が維持・促進される環境を目指すべきとの立場から、保証根拠をどう考えるか、メリットがデメリットを上回る個人情報の取扱いについて解説されました。本質に迫る質問が相次ぎ、オンラインにも関わらず参加学生の熱が伝わったとのことです。
【4日目 最終報告会】 2024年5月22日(水)18:30-20:00
 本学吉田キャンパス本部構内の国際科学イノベーション棟4階ミーティングルームにて、参加学生による報告会を実施しました。当日、参加できなくなった学生もいて、最終的に11名のうち7名の報告となりましたが、シリーズイベント「Beyond 2050プロローグ」に参加された企業の方々をはじめ16名の講評者との活気に満ちた対話がました。「現役学生の多様で自由な考えが垣間見えた」「老若男女、誰もが関わる良いテーマだった」「学生諸氏のさらなる深堀りに期待したい」といった声が寄せられました。